高度経済成長期に住宅の需要が高まり、相続対策として賃貸経営を始めた方が多くいらっしゃいました。当初の相続対策はうまくいったものの、社会情勢や法律が変わったことに加え、年月が経過してしまったことで、「今の相続に対しては不具合が…」という話も聞かれるようになりました。
相続対策は、いかに付加価値を付けられるか?という<アイデア勝負>です。「売りましょう」という提案だけでなく、「借地・底地の問題」にも対応できる。それは税金やお金のことだけではなく不動産に詳しいからこそできることです。相続対策が得意な私たちをお役立ていただければと思います。
千葉県内でも都心に近いエリアはベッドタウンとしての需要が未だ高く、これからの人口増も期待できる街です。安易に手放すのではなく、節税を考えながら土地事情も含めて、資産を一番良い形で継承できるように考えていきましょう。
課税対象額を計算し、また対策を考えるため、所有している土地・建物の情報を開示することになります。
しかし、ご自身の収入などの情報もすべて相手が把握できるとなると、依頼先との信頼関係が大変重要です。
「把握している資産に漏れがあり正しい対策が取れず、遺産分割協議からやり直しに…」とならないために。
どこに口座があるか分からない場合、名寄帳を確認させていただき漏れを防ぎます。
平成26年の1年間で亡くなった方のうち、納税が必要になった方は約56,000人。対して、全国の税理士は約75,000人です。
大半の税理士は1年に1度、相続関係の申告をするかしないかという程度で、全員にノウハウがあるとは限りません。
また、不動産の知識がないと、不動産の分割や資産の組み換えなどの提案を期待できない場合があります。
さらに法改正で税率や基礎控除額が変わることもあります。このように、1年前の対策知識がすぐに通用しなくなります。相続税対策は不動産の専門家の見直しが毎年必要なのです。
高額な「相続対策をしたのに困った」という方がいました。なんでも親御さんが10年前に遺言信託を行ったのに、相続が発生するまでの間、一度もフォローがなかったとのこと。当然、作成時から資産の状況も税制も変わり、高額な費用をかけたにも関わらず対策が通用しなくなっていたとのことでした。信託後のサポート体制は適切か、内容が費用に見合っているか、よく吟味する必要があります。
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<相続対策>は実感が湧きにくいものですね。
まずは、「今亡くなったら、どれくらいの相続税が発生してしまうのか?」専門家を交えて試算します。そうすることで、次のステップの提案ができたり、家族へお話がしやすくなります。
「養子縁組」「遺言」「生前贈与」「管理会社の設立」など方法は様々ですが、ご家族ご協力のもと進めていくことが大事です。
また、トラブルで多いケースは、一方の親が亡くなった後、もう一方の親が亡くなったとき(2次相続)。「争続」にならないよう、合わせて考えていきましょう。
まさかの裁判沙汰になった。当初の計算と合わなかった。そんな「もしも」のことが起こってしまった場合、感情の問題も大きく、第三者の入りにくいところです。
しかし、相続発生後のトラブルは珍しいことではなく、実際に私たちの引き受ける相談も2件に1件が相続発生後。遺産分割協議を検討するなど、お互いが納得できる形で財産を継承できるよう、相続対策に詳しい専門家のアドバイスを受けてみましょう。
どれくらい税金がかかる?
土地や建物の「評価額」は、実は土地の状況等によって2、3パターンに分けることができます。
現地調査をして、再計算してみると、当初収めるべきだった納税額より大きく節税できる可能性があります。
資料や電卓で…ではなく、現地を見て判断することが、実はとても大事なんです。