市川における借地権の起こり
県内都市部のエリアでは借地・底地の問題が多い!借地権の起こりは、第一期が「関東大震災」、第二期が「東京大空襲」にあると言われています。都心に住んでいた多くの方が住む場所を失い、知人友人の縁を頼って、住むための土地を借りたことがきっかけとなり、昭和30年代には現在の『借地権』がほぼ出来上がりました。
そのような時代背景のもとで作られたものですから、法律も変わった現代では、いよいよ『ムリ』が生じてしまっています。税金が払えなくなったり、口約束だけでちゃんとした契約書や記録がなくて困ったり、孫やひ孫世代に継承されて、相手方との面識も薄く、値上げ交渉に思い悩んだり。不動産を扱う上で、問題になってしまうことがあります。
良好な関係を壊してしまうことのないよう、「仲裁人」の立場が大変重要です。どちらかにメリットが偏るのではなく、その双方が納得するよう手を入れること。それが20年先の円満にもつながるでしょう。
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どちらの立場であっても、相手方へお話しする場合は「借地人や、地主の置かれた状況」「周辺の地代、更新料の相場はどれくらいか」「どうすることが、双方の利益になるか」をご理解いただきましょう。当人同士が話し合うより、第三者を交えたほうが、お互いの感情がぶつかり合うことがなく上手く進みます。
また、いざ話し合ってみると、実はお互いに同じ気持ちで「綺麗に整理したい」と思っていることがあるものです。思い通りにもならないこともあるかもしれませんが、将来に向けて、関係をこじらせないように良い方向に軌道修正をしていくことが大切です。粘り強さや、小回りの良さも重要になります。